森林セラピーまなぶ君

森林セラピー検定2級を取得するために、まなぶ君が森林セラピーの海(どっちやねん!)に飛び込むよ♪

第3章-① さあみんなー、ストレスの時間だよー♪

※この記事の多くは、コロナウィルス災禍が発生する以前の2019年に執筆したものです。
★~~★で囲んだ文章は、コロナウィルスに関した追記した内容となります。

  

ストレスは体を直撃!

へーい♪ ほー♪ よーよーよーめーん♪

♪~今や日本も令和の時代!

♪~猫も杓子もストレス次第!

♪~★望んでないのにコロナ以来!★

♪~★世間に溢れる不安と恐怖!★

♪~身体に悪いってウワサが豊富!

♪~知って調べて解消のコース!

♪~体も心も負けない流れ!

♪~行きつく先は緑の中で!

♪~森でセラピーぶちカマセ~~!!

てなかんじで軽くリリックかましたところで、今回も元気にイッてみよう~~♪

 

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そもそもリラックスってなに?

みんなリラックスしてる?

してるにせよ、してないにせよ、それ、自分の身体がどんな状態か説明できるかな?

リラックスってひとことに言っても具体的にはどんなイメージがあるかな。

なんとなく心がゆるんで心地よい感じ?
身体が緊張してなくて、安心してる感じ?

うんうん、そうそう、そんな感じ。
でもそれって一体、「なんで」そうなってるか説明できる?しかも、医学的に♪

 

答えを先に言うよ。

医学的に言うと、リラックスした状態というのは、
「自律神経である副交感神経系が亢進した(高まった)状態」
を意味している。

これ、実はとっても重要。リラックスっていうのは、なんか適当にやってくるものとかではなくて、『内外からの様々な働きかけによって副交感神経系が交感神経系より優位になることで、結果訪れるもの』なんだ!

だから、森林セラピーの中で

フィトンチッドを取り入れたり
・F分の1のゆらぎを感じたり

して、実際に副交感神経系を優位に作用させる活動に身を置くことで、結果としてリラックス効果を得られるというのが、医学的なセラピーのメカニズムなんだ。

 

逆に集中したり緊張・不安を感じたりするときは、交感神経系が高まってる状態。

副交感神経と交感神経は拮抗作用(二つの要因が同時に働いて、互いにその効果を打ち消し合う作用)、つまり一方が優位なときもう一方は必ず低下してるから、リラックスしたくて森に入っても、激しく動いたり緊張を高める行動をとっていると、いつまでもリラックスはできないってことだね。

 

バランスが大事

だからといって交感神経系が悪いってわけではないよ。交感神経も、人間にとっては欠かせない要素だからね。

交感神経が高まっている状態、つまり適度な、覚醒・緊張状態は、社会活動や運動時のパフォーマンスを向上することが分かっている。集中してたり頑張ってる時に仕事や成果が上がる時ってのは、こっちが優位だからこそのお蔭なんだよね。

活動面で言えば、副交感神経が優位すぎるとリラックスしすぎて行動力は低下するし、交感神経が優位すぎると極度に緊張してしまい持続力が失われる、そんなイメージではないかな。

とはいえ、現代社会は仕事や日々の暮らしの中で、慢性的に身体的・精神的な負担がかかっていて、交感神経系が高まっている(亢進している)状態に傾きやすいんだ。だからこそ、森林でのセラピー体験で副効果神経系を高め、リラックスを体験してもらい、自律神経系のバランスを整えることができるんだね。


リラックスにもコツがいる

仮にもセラピストを名乗り、森林セラピーを提供するのならば、「山入ってればそれでOK!」とはいかない(笑)。

限られた時間で、せっかくリラックス体験をしてもらうなら、ポイントをおさえるのが優しさってもんだ。具体的には、セラピーに参加してもらった人たちへの配慮として、

・説明、紹介(つまり口頭でのなんやかんや)は簡潔に!
・日常を忘れられるような「非日常」を味わってもらう
・穏やかな雰囲気づくりを心掛ける
・適度な、適切な、腹式呼吸法や漸進的筋弛緩法を実施する

などなど、セラピストを目指すなら、この辺は常に心に留めておこうね!

 

ストレスをなんかアニメっぽくとらえてみよう

そもそもストレスってなに?

そもそもなんだけど、
みんな、簡単に、ストレス、ストレス言い過ぎ(笑)。
本来の意味をちゃんとわかってるかな?

学校でも教えてくれないけど、ここで分かり易く説明してあげましょう。

心の準備OK?

 

ストレスとは、「本来、物理学で用いられていた用語で、物体に外から力が加わったときび生じる『ひずみ』『ゆがみ』を意味する」のであーる。

 

じゃーーん!!
いやいやいや!何それ?! 余計わかんねーよ!って声がきこえてくる(笑)!

 

まあついて来てよ。
ゴムボール押したらへこむじゃん?
で、その凹んでる感じは、細かく見ると2つの要素に分けられるんだ。

①ボールを凹ませている、指とか何かしらの「外から加えれた力」
②ボールの「凹みそのもの」

この、外から加えられた力は、①【ストレッサー(ストレス要因)】と言い、
凹みそのものを、②【ストレス反応】と言うよ。

 

これを、物理的な状況から社会心理的な状況に当てはめて、さらにはストレッサーとストレス反応の2つをまとめて「ストレス」と呼んでるんだ。

だから、「仕事がストレスだー」とか言ってる時は、①ストレッサーのことを意味してるし、「最近ストレス溜まってるんだ」とか言ってる時は、②ストレス反応のことを意味してるんだね。

ボールはへこませても手を離せばもとに戻るけど、ずっと押さえてたり、強すぎる力で押すと、凹んだままの状態になってしまうことがあるでしょ?これ、人間にもあてはまるんだね。人間の心身に例えると、へこんだままの状態が、健康を害した状態だと言えるんだね。


いでよストレッサー四人衆!

ボールをへこませていた、指で押す力を、心理・生物学的に言い換えると、4つに分類できるんだ。

心の面、身体の面、社会の面、いろいろあるけど、まとめたらこうなったぜ。


出でよ、ストレッサー四人衆!

物理的ストレッサー!・・・騒音、温度、湿度、明るさ、などで人を困らせる憎いやつ。

科学的ストレッサー!・・・換気の悪さ、ごみ、薬品、臭気など、身体に直接ダメージアタック!

生物的ストレッサー!・・・細菌、ウィルスなど、病気といえば、俺らにお任せ。

心理的ストレッサー!・・・悲しみ、喜び、怒り、不安、人間関係のトラブル、緊張など、生きてるからこそ味わえるんだけど、そんなに困らせないでくれ。


そう、この世で生きているかぎり、ストレッサー4人衆は、いつでも襲い掛かってきてるんだ! ほぼ毎日、起きてる間ずっと、こいつら4人が次から次と襲い掛かってくるんだ。なんてこった!!


闘え!さもなくば、逃げよ!

ところで、生命が危険な状態(ストレッサーに直面)したときに発生する自然な反応(ストレス反応)はそもそもどんなものなんだろうか?

ボールはへこんだら、戻るよね。もとの丸い状態に。

それを、生物に当てはめるとどういうことが言えるだろう。生命(例えば動物)は、危険な状態に直面すると、自然な反応として、「闘うか」、「逃げるか」、という反応を起こすんだ。つまり、闘争か逃走。ダジャレみたいだけど、これマジメな用語♪

闘う、あるいは逃げる、というのが、生命(動物)にとっては正しいストレス反応なんだね。この正しいストレス反応を行うことで「ストレス発散」が行われ、ストレス状態から解放されるんだね。そう、へこんだボールがもとに戻るように。

しかーし!そうはイカの〇〇。

現代社会に生きる僕たちは、安易に闘争も逃走も許されない。それによりストレスが処理しきれず、その状態が続いてしまうと、健康障害が引き起こされてしまうんだ。


反応は、時間とともに、変化するのじゃ

凹んだボールが示すストレス反応は、凹んだ直後は膨らみ返すけど、ずっと押したままだと凹んだままになってしまうのと同じように、人間のストレス反応も、実はストレッサーに直面した後、時間とともに変化するんだ。

ストレス反応は、人にとって自然なことでもあり、当然備わった機能でもあるんだ。え?!どういうことかって?

待ってね、順を追って時間軸をベースに今から説明しよう。

 

【警告期(第一段階)】
 生体がストレッサーに直面した時、一時的に、抵抗力の低いショック相という状態になる。自動的に、身体がそのような状態になってしまうんだ。そのとき、血圧の低下、体温の低下、胃腸粘膜の炎症などが生じているよ。

 その後、それを回復させようと、逆の状態(反ショック相)に移行して、突然のショックから立ち直り、積極的に防御反応に移るよ。ショック相とは逆方向へ向かい、心拍数・心拍出量の増加、血圧上昇、血糖値上昇、呼吸数増加などが起こる。それによって低下していた生体機能が急速に回復し、抵抗力を取り戻すみたい。

 

【抵抗期(第二段階)】
 警告期を過ぎ、さらにストレッサーにさらされていると、抵抗力は高まった状態で安定し、血圧の上昇、体温の上昇などで、ストレッサーを跳ね除けよう(闘争と逃走)という行動のベースとなる。反ショック相の状態が継続してて、なんとか身体を持ちこたえさせてるんだけど、でも、実は、ギリギリで保っている状態でもあるんだ。
 防衛反応として脳内物質のホルモン放出にも影響があり、依存症への傾向も増すことがあるみたい。

 

【疲憊期(第三段階)】(※読み:ひはいき)
 そのままストレッサーにさらされ続けると、生体の抵抗力が下がり、心身様々に症状を生じ、場合によっては死に至ることもある。

 

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引用:

https://online.sbcr.jp/2014/11/003868.html


※参考URL

 ・ストレスの仕組み-生物、心理、社会的に見た場合-
  ⇒http://www.pref.kyoto.jp/health/health/health09_b.html

 ・真面目な日本人は「副腎疲労」になりやすい
  ⇒https://online.sbcr.jp/2014/11/003868.html


つまり、ストレス反応は、最初はショックで一時期ヤバいけど、自然な復活力(カッコよく言えばレジリエンス)でストレスに対抗できるようになる。でもその対抗できる状態のうちにストレッサーから離れられたらOKだけど、ずっとストレス下に居続けてしまうと、抵抗力は落ち、心身共に抵抗力が下がって、やがては症状を起こしてしまうんだ。


やがて現れたるは、ストレス症状三仮面!

疲憊期(ひはいき)の末に現れる心身の変化こそが、ストレスによる心身の症状だ。いよいよ現れた、お面をつけた、3人のやっかいな奴ら。心して備えるがいい。


①身体面!・・・身体に直接起こる、不快、苦痛を伴う変化のことだね。いわゆる、症状。ああ、身体がつらい(涙)。

⇒血圧上昇、動悸、狭心症、発汗、顔面紅潮、胃痛、下痢、吐気、ふるえ、めまい、筋緊張、頭痛、腰痛、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、過敏性腸症候群、喘息ほか

 

②精神面!・・・心に起こる、喜ばしくない状態や、精神疾患の類のこと。ああ、心が苦しい(涙)。

⇒不安、緊張、怒り、興奮、混乱、気分の落ち込み、イライラ、無気力、うつ病、不安障害、神経症ほか

 

③行動面!・・・自覚的無自覚的かはともかく生活の中で実際に起きる、芳しくない状態だね。ああ、ウマくいかない(涙)。

⇒攻撃的・いさかいが増える、多弁、孤立、無口、仕事上のミス、事故、遅刻、早退、欠勤、ギャンブル依存、アルコール多飲、食行動の異常、衝動買い、自殺企図、喫煙量の増加など

 

ストレッサー4人衆を引き連れて俺たちを襲う、ストレス症状3仮面。ああ、どうすればいいんだ!

 

ドーピングはだめだけど、コーピングならOK

ストレスに対抗するために僕たらができることってなんだろう?

その頼もしい相棒は、〇ーピングと呼ばれている。

そうそう、あの、飲んじゃって、ていうかヤっちゃって、筋肉モリモリで、足早くなる~みたいなっておい!それドーピング!!違う違う!

コーピングだよコーピング、一字違う!

コーピングは、決してやましいものじゃないから!
「ストレスを評価し、対処するための行動」っていう立派な意味があるから!


コーピングは、ストレスの種類とか、個性、その人の状況に応じて、いくつかのタイプに分けられるよ。適切にコーピングを行えば、ストレスと上手く付き合うことが可能なんだ。なんかスゲーぞコーピング!

そう、コーピングこそ、ストレッサー四人衆とストレス症状三仮面に立ち向かうための、頼もしい武器になるんだ。

 

別に特別に難しいことをするわけじゃない。

例えば、仕事をミスして上司に怒られたとき、「同僚に話す」とか「酒を飲んで気を紛らわす」「ミスを克服する」も、コーピングなんだ。え、どういうこと?って思うよね。


コーピングの種類はおおまかに3つくらいあって、

・刺激(ストレス)を除去・軽減する方法
・刺激に対する評価を転換する方法
・ストレス反応を沈静化する方法

があるんだって。

要は、原因をなくす(問題解決型)、見方を変える(認知的処理型)、症状を軽くする(情動処理型)の3つ。

具体的な例をみて考えてみよう。

「同僚に話す」ことは、それ自体が気持ちを軽くする(=情動処理型)こともあるね。また、同僚からアドバイスをもらうことで「そういう考えもあるか」と思えるようになれば(=認知的処理型)、立派にストレス処理できたことになる。つまり、「同僚と話す」ことは、よいコーピングだったと言える。(※ただし、これは結果が伴った場合によるよ)

「酒を飲む」は、その時は憂さ晴らしをしたので症状を減らした(=情動処理型)けど、翌日はなんかすっきりしないで体がだるいなどとなっていたら、あまりよいコーピングとは言えないよね。でも翌日に残らない飲み方なら、それはそれでいいコーピングとも言える。

「ミスを克服する」は、原因に直接対応して今後のストレスを軽減させる(=問題解決型)ことができるけど、完璧性とかプレッシャーが増えるようにならないように、気を付けないといけない。

だから、状況に合わせて効果的なコーピングを使えるようになるのが肝心なんだね。

 

ユー、頼っちゃおうよ!

ストレスへの対処の方法の中で、コーピングのひとつとも言えるけど、ちょっと分けて考えられるものに、「社会的支援(ソーシャルサポート)」もあるね。公的機関だったり、心療内科的な医療機関だったり、あるいは、サークル活動的なサポートもあるかもしれない。

つまり、誰かに頼る!ってのも大事だってこと。自分だけで立ち向かう必要もないんだ。

 

 

あーすばらしきストレス社会

そんなこんなで、現代社会に生きる以上、ストレスとの付き合い方は避けられない状況ではあるんだけど、実は世界に目を向けると、国や地域によって、様々でもあるんだよね。

ここからはおまけで、われらが愛おしき日出ずる国、にっぽんについて調べてみたよ。
世界の中で考えると、日本人て、ストレス的にはどんな感じか知ってるかな?


日本はストレス大国よ

四の五の言わず、データを並べるよ。それで、おおまかには、日本の現状がわかるから。

まずは、ストレスの指標ともいえる、うつ病について。

WHOの調査では、うつ病は、すべての病気の中で生涯有病率(一生のうちに一度はかかる人の割合)が4番目に高い病気なんだって。うーんでもこれ、1位~3位が調べても出てこないから、順位はどうでもいい。ただ、現代ではよく罹りやすい病気の一つになってるってことが大事。

次はうつ病にかかりやすい傾向。これは、女性が男性より約2倍かかりやすい。これは、ホルモンの影響とか、出産とか、女性特有の悩みとか、などが理由だって。男性でも、30代~40代の働き盛り世代がかかりやすいらしい。なんとなく、分かるよね。

あとは、日本は先進国の中で、もっとも自殺率が高い。1998年以降、毎年3万人。。。それを受けて、2006年には内閣府の所管しての「自殺対策基本法」が制定されたんだって。それにより、現在(2017年)には、2万人程度にまで減ってはきているみたい。


24時間ハタラケマスカ?

企業にとって、とっても大事な従業員。従業員が元気に働いてなければ、会社だって元気じゃない。たぶん。

平成19年の調査では、なんと58%の労働者がストレス「あり」と答えたんだって。

その中でも、「人間関係」が1位で38%、「仕事の質」が34%、「仕事の量」が30%と続く。もはや、働いてる環境すべてがストレスになってるじゃん!

会社にとって避けたいのは、社員のストレス過多の状況が続くと、心の状態が悪化、身体に影響、休職、の流れ。そんな中でも、教職員の休職数は、、、病気休職者の63%が精神疾患なんだって。。。先生、がんばってる(涙)!

それを受けて、企業では、社員のメンタルヘルス対策を推進してくことが、官民一体となって進められているようだよ。それまでに、先生、がんばってね(涙)!

 

ストレスの仕組み、対応策、日本の現状について、しっかりわかってもらったうえで、次章からは、森林セラピーが、どんなに頼もしい存在かを説明するから、楽しみにしててね。

企業戦士のみんな、おらたちが森林セラピーで待ってるから、ぜってー来てくれよな!

 

 

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ということで今日はここまで! 

 

第3章ー②へ続く。。。


※このBlogは、森林セラピー®検定*1を主宰する、森林セラピーソサエティとは、一切の関係がありません。ご了承ください。

 

*1:詳しいことはこちらのサイトから ↓↓ 

www.fo-society.jp