第2章-① 日本の森ってば、つまりはどんな感じなの??
やっばー。全然進んでない。しかもフォレストまなぶ君なんて一切活躍してない(笑)。まあ気にすんな! 今回もテキストまなぶ君が進めていくぞ。ついて来-い♪
日本の森を、いろんな見方で分けていくぞー
前に、日本は国土の7割が森林って調べたけど、全部が同じ森なわけじゃない。森ってひとことで言っても、あんな森こんな森いっぱいあるでしょ?
偉い人は、森って木がたくさんあるだけじゃなくて、よく見たら種類ごとに分けられるって発見したんだね。
そのせいで、覚えることも増えたんだけど(怒)。 そんでも、ついてきてね~♪
人が手を出したか出してないか
これってシンプル。人がちょっかい出したか出してないかで区別するだけ。
大きくは、「天然林」ちゃんと「人工林」ちゃん。天然林は日本の53%を占めて、「原生林」ちゃんと「二次林」ちゃんに区別されるよ。人工林は41%。残りは、竹とか、いろいろ。
もうピュアすぎ!「原生林」
まずは、一度も手を出されてない、処女的な感じ。あるいは童貞的な感じ。
それが「原生林」!!
だけど、厳密な意味での原生林は、日本にはほとんど残ってないんだ。北海道の知床のミズナラやアカエゾマツ、白神山地のブナ、沖縄のヤンバルの森なんかが有名だね。
一度、原生林の、誰も手を出してない、神秘な感じを味わってみたいよね~~。ワクワクするよね~。ていうか、全然、エッチな意味じゃないから!
あなたのとなりに、「二次林」
天然林のほとんどが、「二次林」だよ。手を出されてはいるけど、全然擦れてないっていうか、適度にいい感じで無垢っていうか自然っぽさも残ってる感じ?
二次林は、刈っても、種が芽を出したり切り株から芽が出て自然に復活する「天然更新」が行われるよ。
いわゆる里山も、二次林に含まれる。つまり人が日々付き合い、適度に手を入れ、長く付き合ってきた、パートナー的な存在なんだよね。きっと。
北の子はミズナラ、シラカバ。関東の子はコナラ、クヌギ。西から南の子は、アカマツ、コナラ、シイ、カシ。
手をかけないとダメよ「人工林」
逆に「人工林」。日本の森の4割がこれ。
人の手が、ガンガン入って管理してる感じ。なんていうか、自分(森)の価値をしっかりわかってて、価値をお金に換えて提供してるってところがプロ意識を感じるよね。求められることに応えてる?これはこれで、魅力的だよね~♪
スギ、ヒノキ、アカマツ、トドマツ、カラマツがお馴染み。いいコそろってるでしょ。あくまでも、木材資源だからね!
ポイントは、天然更新ではなくて、苗木を植えて育ててるってとこね。戦後に大量の木材需要が見込まれて、日本中に植林されたんだ。
自分たちではうまく育たずに、人の手が入らないといけない(人工更新)ところなんかも、実は可愛くない?
あー、原生林、人工林、二次林、三者三様、どれが良いなんて決めらんない(笑)!
どんな樹が生えてるか
森に入って、木の種類をよーくみて、何が多いかな~ってわかれば、やっぱり傾向があるんだよね。北の国の人が肌が白くて、赤道近くの国の人は肌が黒いようにさ。
木の種類で分ける分け方を、「林相」って言うんだ。「相」ってきっと、手相、人相と一緒だから、「見てわかる」時に使うんだ。
では一気に。
尖った葉っぱは「針葉樹」! 丸い葉っぱは「広葉樹」!
枯れて落ちれば「落葉樹」! 枯れずに残れば「常緑樹」!
テカテカ光るぜ「照葉樹」!
以上!チェキラー。
人工林みたいに一種類なら「単層林」って言うんだけど、人工林以外の森はほとんどが混ざって存在する「複層林」って言うよ。
「高いか低いか」と「寒いか暖かいか」
日本って、南北に長くて、しかも海岸線から富士山の頂上まで標高差がある。ってことは、あっつーい森からさっむーい森でも、いっぱい種類があるんだ。
南北での分け方は「水平分布」、高低での分け方は「垂直分布」っていうよ。なんとなく、水平分布と垂直分布の木の種類は対応してて、富士山の中腹(2000m)のあたりと、北海道が、似てたりするんだ。
覚えなくてもいいけど、高いとこ(北)から順に、
「高山帯」:寒いし風強いし背が低いよ~~。低木とか高山植物とか。(ハイマツ、ナナカマド)
「亜高山帯=亜寒帯」:タイガ?針葉樹林?(シラビソ、トウヒ)と、落葉広葉樹(ダケカンバ)
「山地帯=冷温帯」:東北のブナが代表的で、ミズナラ、ホオノキとかの落葉広葉樹と、スギ、ヒノキ、ヒバ(青森!)の針葉樹が混ざってる。
「低山帯=暖温帯」:葉っぱツルツルの照葉樹(シイ、カシ、クスノキ)と針葉樹(アカマツ、クロマツ)と落葉広葉樹(コナラ、クヌギ)が混在。
「亜熱帯」:あったかーい地方には、マングローブ、常緑広葉樹(ガジュマル)とか大型のシダ植物がはえてるよ。
ざっとこんな感じ。覚えなくてもいいからね!だって博士になるわけじゃないし!
第2章ー②へ続く。。。
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